一宮平成ホタルの会

平成24年 会報第14号

--目次--

◇巻頭言
ホタルが育つ環境を求めて
会長 伊藤 勝英
今年のホタルを通して
顧問 前橋 利典
◇特集「ホタルが生息する環境をつくるために」
子どもたちにホタルの感動を
水曜日班 笠井 光男
ホタル小屋での感動体験
親子班 林  教子
野鳥園内のホタル自然飛翔を夢見て
月曜日班 手嶋 雅春
ホタルが棲みやすい環境とは
里親班 長谷川 忠治
ホタルが生息する環境をつくるために
138タワー班 船橋 正暁
木曜日班 船橋 信子
ホタルが生息する環境をつくるために
土曜日班 松井 博三
浅野公園活動について
副会長 山本 千夏
ホタル護岸
日曜日班 渡辺 孝次
公園管理者としてできることから
【指定管理者】一般財団法人公園財団 大野極楽寺公園管理事務所 辻井 俊博
◇特別寄稿
ドングリいろいろ
金曜日班 水野 恵次
会報誌の編集に携わって
事務局 後鳥 晴信
◇研修会報告
阿久比のホタルの活動に学ぶ
顧問 前橋 利典
ホタル研修に参加させていただいて
親子班 伊達 拓
◇今年の生息状況 2012年ホタル生息調査表
◇今年の活動 2012年の主な活動
◇編集後記

【タワーを望む春と秋】

巻頭言

ホタルが育つ環境を求めて

一宮平成ホタルの会 会長 伊藤 勝英

 会員の皆様、毎日の地道な活動、ありがとうございます。各曜日班、個々の積み重ねが一つになって、会全体が成り立っていると思う毎日です。
 今年は自然との対し方の難しさを思い知らされました。春は寒く、桜の便りも1週間ほど遅れました。ホタルの羽化も例年より遅れると思い、ホタル観賞の夕べを予定より一週間遅らせました。
 皮肉なことにホタルの羽化が例年より1週間も早く始まり、観賞会の最後は、ホタルの数も少な<市民の皆様に満足していただけなくて、残念な結果になりました。
 しかし、野鳥園内の第1の池、東南の放流場所では良く羽化し長い間ホタルを見ることが出来ました。その場所は、大きな木で朝日を遮り、柳の木が西日を遮り池の水際にはコケが育ち、ホタルにとって快適な場所なのでしょう。
 ホタルにとって快適な場所を見つけ、整備し、ホタルを自生させることができれば、私たちの活動の目指すことが実現できるのではないかと思います。
 一方、市民の皆さんに自由にホタルを楽しんでいただく平成ホタル川では、鉄塔下付近を中心に、水際にコケ、ジャノヒゲを植えたり、敷き藁や土を耕し石や瓦礫を取り除きました。
 しかし、放流した幼虫が成虫として見られず、残念な結果でした。それについて、いろいろなご意見をいただいています。昼間、幼虫や成虫が隠れる場所が必要、南側の木の樹勢が弱<日陰が作れない等々です。
 この場所にホタルを楽しめる環境を整えるには、まだまだ工夫と試行錯誤に加え洞察力が必要なのでしょう。
 私たちの活動は、「自然に合わせる、寄り添う気持ち」が大切ではないでしょうか。
 皆さんと力を併せ、一歩一歩地道に「ホタルが育つ環境を求めて」活動したいと願っています。

今年のホタルを通して

顧問 前橋 利典

 今年もホタル小屋で曜日班ごとに飼育した幼虫と里親の方々がそれぞれ大切に育ててきた幼虫を3月下旬から5月にかけ小屋、野鳥園、ホタル川に放流しました。小屋では4月下旬ごろ光りながら上陸する幼虫を観察することが出来、野鳥園やホタル川でも多くの成虫が乱舞することを期待し、胸を躍らせました。
 5月も終わりに近づく頃となるとどの地域でも飛翔が始まり、各地でも観賞会や観察会が開催されるようになりました。

 一宮平成ホタルの会も6月中旬に2週続けて行われました。今年の観賞会ではホタル川で飛翔が少なく残念なこともありましたが、野鳥園では優雅なホタルの舞や光を観賞することができました。特に最初の日は雨にも関わらず、多くの人たちが観賞会に訪れ、雨上がりの隙間を縫って光りながら飛翔するホタルを見て「わあーきれいだ」という声と小屋での乱舞するホタルに感動された様子を見て、正直ホッとして胸をなでおろすと同時に、会員の方たちと共に活動してきてよかった、来年はもっと飛翔するようにしたいという決意を強く持ちました。

 会員の方々の分かりやすい説明と今年はホタル川が不調であったにもかかわらず、少年の心をもって案内された姿に感心しました。ツインアーチ138での観賞会や会と関係する地域でも好評であったようです。展望台で観賞会があることを知り、遠くから訪れた方たちにも会員の方たちの工夫した展示や誠意を持ったわかりやすい説明をされたので、満足した様子で展示室を後にされました。
 年代によるホタルに対する感じた方には共通するものもありますが、観賞する人々の思いはそれぞれであるように思います。生物的、科学(化学)的、感情的な見方などがあり、それぞれの見方で堪能されたと思います。
 私たちは、多くのホタルが飛翔することを楽しみにして、1年間、小屋で幼虫の飼育、野鳥園と平成ホタル川では池や川、土手の草刈りなどやアメリカザリガニの駆除などをして毎日みんなで力を合わせて活動してきました。このようなことの積み重ねが大切であると思います。
 これからも一宮市民を中心とした多くの人たちにいろいろな観点から観賞されることができ、より満足感を得られるよう多くのホタルが飛翔する環境条件作りに力を注ぎたいと思います。
 「ホタルが育ちやすい環境作り」その具体的な考え方として、

○多くを産卵、孵化しやすい水際 
○多くの幼虫が棲める川 
○多くの土繭、蛹をつくりやすい土手
○多くの成虫が飛翔し、雄と雌が結ばれやすい空間

 このような環境を公園管理者と協働し、今後も多くのホタルが自生し、乱舞するようにしていきたいと思います。
 私たちは活動していくにおいては「学ぶ心」を忘れないようにしたいとも思います。


土繭
 ホタル目線から考えた発想を大切にし、活動をしていく中で「自分達のホタル」として自信を持ち、そして深めながら活動されています。その生きた情報をこちらから求め、教えを請うという意識を強く持って交流を深めていきたいと思います。
 ホタルが飛翔する環境はそれぞれの地域に独自性があるように思います。
 自生する地域では、現在もこれからも研究を継続していかれますが、その地域では、人が生活しやすくするために、これまでに飛翔していた環境が変化してしまうことになります。しかし、水質・土質など他にも飛翔する条件の何かがあるのかもしれませんが、環境が変化してもその変化の度合いに応じて、少しでも飛翔しようとしているように思います。また、その周辺の場所で飛翔します。
 水田に放流した地域でも飛翔する条件整備を工夫し、作られた環境も自然界に適応した環境となり飛翔しています。
 昔から人とホタルが共に生活してきた地域、これから共に生活していこうとする地域には地域なりの生態を持つホタルとなって棲みつき、その地域のホタルとなります。
 私たちの野鳥園・平成ホタル川は人工的な川や池です。
 これまでにも環境条件整備を積み重ね、確実に自然界に近づいてきた野鳥園、これから自然界に近づいていくホタル川と例年行うホタル小屋での飼育活動等を通し、「一宮平成ホタルの会」としてのホタルの生態の理解を深め、自生して乱舞するホタルに夢躍らせ、努力精進していきましょう。

◇特集 ホタルが生息する環境をつくるために

子どもたちにホタルの感動を

水曜日班 笠井 光男

 「ホタル観賞の夕べ」のクライマックスは、最後の第1の池とホタル小屋です。「ウワー、すごい」神秘的な美しさに驚いていた子どもたちの姿が脳裏に浮んできます。
 野鳥園内の幽玄な自然環境は、一宮市には勿論、市近辺でこれほどの場所はありません。ホタルにとっても、観賞する者にとって素晴らしいと思われる場所です。この環境を最大限生かし、自生させることを、ぜひ実現させたいものだと思います。
 野鳥園内では、ホタルの自生が期待できる可能性があります。昨年に続き、今年も第3の池付近で、若干ですが自生と思われるホタルの飛翔を見ることができました。また、第1の池の東南、ヤナギの木周辺で放流した幼虫の成虫らしい数十匹が集団で見られました。
 この場所は、木々が多く木陰で、水ごけあり、水分を含んだ土壌とホタルにとって好ましい環境です。様子を見ながら、この場所に放流を続け、定着させることができれば、素晴らしいことです。
 そのためには、草刈、アメリカザリガニ退治等の環境整備を欠かすことは出来ません。そして、園内の移動の安全確保のため、歩道を整備しなければなりません。
 一方、平成ホタル川は、自生がとても難しい環境であると思い知らされました。今年春に、幼虫約3,800匹を放流したようですが、飛翔が極わずかで残念な結果でありました。
 土壌、水質、樹木、日陰、アメリカザリガニ等々について、考察、試行錯誤が必要であります。広い範囲の放流は幼虫を無駄死させるだけであり、放流箇所を絞り、環境づくりを進めたいものです。

ホタル小屋での感動体験

親子班 林 教子

 「なんかドキドキするね。」「きれいだね。」「宝石みたい!」
 ホタル小屋で初めてホタルの大群が舞うのを見た時の感動。暗闇で子供たちと手をギュッとつなぎながら、無数に瞬く光に、焦点が合わなくなり、不思議な感覚になりました。
 一つ一つの光が、生きているホタルが放つもので、「ぴかぴか」と言うよりは、「ぴかーり、ぴかーり」とゆっくりと点滅し、すごく明るく光ったかと思うと、残像を残しながら消えていく。一匹を目で追っていると急に全く光らなくなり、闇に目が泳ぐ。本当に不思議な、なんとも言えない光の芸術に、親子でみとれました。
 一宮平成ホタルの会にて、その卵や幼虫に触れる機会をいただいたことは、子供たちにとっても親の私たちにとっても貴重な体験で、毎月の活動はいつも楽しく興味深いものとなっています。
 ホタルの卵や幼虫が光ること、アメリカザリガニが天敵であること、ホタルの飛ぶ時期は短いことなど、毎回いろいろなことを教えていただき目を輝かせ、自然の中で楽しそうに走り回っているのを見ると、この野鳥園での活動は子供たちにとって本当に良い時間であると実感します。
 日中、鳥が鳴く声を聞きながら、汗を流しながら幼虫を数えたり、夜の暗闇の中、上陸した幼虫がぼんやりと光るのを観察したり、池の中のアメリカザリガニを捕まえたり、と、日頃なかなかできない体験は、子供の大切な財産になると信じています。
 自然豊かで、ホタルが生息している環境を、いつまでも守っていきましょう。

野鳥園内のホタル自然飛翔を夢見て

月曜日班 手嶋 雅春

 「一宮平成ホタルの会」新参者として初参加した平成21年6月開催「ホタル観賞の夕べ」の感動は、今でも鮮明に蘇ってきます。子供の頃に体験した田舎での「ホタル乱舞」や「採取したホタル」を蚊帳の中で飛ばし、両親に叱られたことなど初夏の出来事を思い出しました。
 野鳥園内では、小川を中心に数多くのホタル飛翔が見られ、参加された皆さんも大変感動されたことと思います。その翌年以降から野鳥園外の小川への幼虫放流がスタート。小川は平成ホタル川と命名され現在では野鳥園内の小川に代わり幼虫放流がメインとなりました。
 昔を振り返って先輩方に聞いてみますと、平成12年1月、大野極楽寺公園野鳥園内で産声を上げた「一宮平成ホタルの会」は、野鳥園内にもともとあった「池(第1の池)」を中心に、「ホタルの会会員」のボランティアにより「第2の池と第3の池」、そしてこの三つの池を結ぶ「全長約280mの小川」が造られ、立派な活動拠点・場所としてホタル飼育活動がスターしました。
 「ホタルの会会員」の皆様は、「ホタルが生息できる環境づくり」を目指し「ホタルが乱舞する夢」を追いながら、野鳥園内小川の石積み作業、竜のひげなど植物植え付け作業等々に取り組まれ、会員の皆様の努力・汗の結実と感謝しなければならないと痛感しております。
 本年は、野鳥園内の「第1の池」や「小川(3ヶ所)」に幼虫を放流しましたが、ホタル飛翔が多く観察され本年開催「ホタル観賞の夕べ」に参加の皆さんには、大いに満足されたものと感じております。
 一方、野鳥園内の第2の池から第3の池までの小川周辺は、竹などの伐採で環境改善が進められ以前にも増して立ち入りやすい大変すばらしい環境になっております。
 そこで、「野鳥園内のホタル自然飛翔」を目標に掲げて、今までにも増し野鳥園内の池・小川の環境整備を計画的に取り組んで、「平成ホタル川を上回るホタル飛翔」と位置付け活動して行ったらどんなもんでしょうか。
 諸先輩が苦労された野鳥園内環境整備を無駄にせず、三つの池・小川にタニシをはじめメダカやモロコ、モエビなど小魚が生息し、ホタルが自然発生・飛翔できるような環境を整え、遠い将来には「ホタルが生息し野鳥が観察できる野鳥園散策」コースとして一般開放できたら最高ではないかと思っています。

ホタルが棲みやすい環境とは

里親班 長谷川 忠治

 「環境」とは何ぞや?判っているようで幅が広く説明が難しい。電子手帳の広辞苑で調べてみた。
 「人間または生物をとりまき、それと相互作用を及ぼし合うものとして見た外界。自然的環境と社会的環境とがある」とあるが、よくわからない。難しいことを考えるより、ホタルが好きな所はどんな所だろうか、を考えてみた。
 当会報第11号(平成21年)で「もくもくパラダイス倶楽部」のホタルについて紹介しましたが、その後も毎年ホタルの飛翔が見られる。
 平成20年3月に「もくパラ」の「ひょうたん池」へ500匹の幼虫を放流した。その年は「ひょうたん池」付近でもホタルの姿がみられたが、約50m離れた「大池」で多く飛んだ。


もくもくパラダイスの大池の作業風景
 以降「大池」付近での姿が見られるが「ひょうたん池」での飛翔は皆無です。これは人間の考えで"よかろう"と思ったことが、ホタルには住み心地が悪かったのだろう。そして住み心地のよい「大池」を選んだらしい。
 その後毎年、数には多少の変化があるものの、5月下旬から7月中旬までホタルの飛ぶ姿が見られる。水面に光を映しながら優雅に飛ぶ姿は、また格別なものがある。

 この「大池」付近の状況は
 1.池の3分の1を覆う大きな木(エノキ)がある。
 2.池の水面には太陽の光(木漏れ日)が届く。
 3.池には定量の水があり、土手の土は常に水分を含んでいる。
 4.池にはタニシ等の幼虫の餌がある。
 5.ホタルが飛び交う空間と、休息する草むらがある。

 私たちが当初"よかろう"と考えた「ひょうたん池」は、周辺の樹木がまだ小さく水面に直射日光が当たる。数年後には手植えした樹木が大きくなって、池に木陰ができるようになれば、またホタルが戻ってくる事を期待している。
 しかし、水面の水草・土手の草刈・幼虫の餌等々、人間の手を掛けることを忘れてはならないと思う。

ホタルが生息する環境をつくるために

138タワー班 船橋 正暁
木曜日班 船橋 信子

◎ホタル狩りは、日本の文化

 春は花見、夏はホタル狩り、秋は虫の音にお月見、冬は雪見と日本人は、昔から季節ごとに、それぞれに親しんできた。
 ホタルの飼育が、環境保護のさらに再生のバロメーターであると共に、日本の文化をも守る大切なことだとも感じている。
 北方町連区でのホタル観賞会で、女の子が「蚊帳の中で飼うのは、可哀想」との素直な声があり、佐渡のトキも人工飼育し、自然に放鳥したでしょう。このホタルも同じで、幼虫を自然に放流した後、来年のホタルを確保するため飼っているのを観賞してもらっているよと説明、納得したようでした。
 また高齢の方は、子供の頃、ホタル狩りし蚊帳の中に放って楽しんだものと、よく聞かされる。身近な昆虫であった事が解ります。
 観賞会で、蚊帳から逃げ出した数匹のホタルに、子供達が歓声をあげ、追いかけた姿に感動を覚えた。
 ホタルの有名地を訪ねたおり、「ホタル捕獲禁止」の看板が多く見られること。
 これらから、一宮平成ホタルの会も、人工飼育しなくても、環境整備するだけで、乱舞するようになり、「観賞の夕べ」から、「ホタル狩りの夕べ」にまでにしたいものです。

◎私達が見た野生のホタルが飛ぶ環境

 一昨年、二人で梅花藻を見に、滋賀県にドライブしたおり、道の駅で、ホタルまつりのポスターを見た。すでに一週間程前に終っていたが、地元の人に、まだ飛翔してますかと尋ねると、「少しはいるだろう」とのこと。場所を聞いて夜まで待つことにし、明るいうちに確認に出かけた。
 教えられた場所に着いて驚いた。川幅10m位、深さ5m位、護岸はコンクリートブロック、堤防は左右とも道路、一方は小学校や住宅が密集し、一方は畑と田圃に、町工場や民家が点在している。水流は少ないが、流れは急流と言える。
 ありふれた、こんな場所で、まつりも過ぎどの程度飛ぶか、不安であったが、結果は驚き、川の両岸にゲンジボタルが乱舞し、200m位の範囲だけで、数百匹を数えることが、出来た。
 ホタルは、カブト虫や、メダカやタガメ、ゲンゴロウなどと共に、人里の近くに棲む、里山の生きものだと言うこと、人の生活と共生していると、実感した。

◎ホタルの生息する環境は

 野生のホタルが飛ぶ環境を見て感じたこと
 ①川の水量は少なく、流れは速かった。水量や流速、深さ浅さ、水温などは季節により、当然に変化する。川は自然が造るものと感じた。
 ②流れは蛇行し、砂が堆積し、草に覆われワンドも出来ていた。土手のコンクリートブロックには、苔がはりついていた。
 ③土手には、樹木が大きく枝をはり、川面に適度の陰を作り、日照もあった。

◎我々が環境整備(水域づくり)をするに、注意したいこと

 ①あまりにホタルを中心に考えると、生態系を忘れがちとなる。蝶も蜻蛉も、また害虫であっても、生物は食物連鎖の一員であること。
 ②水の深い所には、クロモなどの沈水植物浅い所には、アサザやデンヂソウなど浮葉植物、岸辺には、ヨシやガマなど抽水植物を植えて、これらの植物が、そこに生きる動物の餌になり、天敵から身を守る隠れ場所であり、交尾、産卵出来る。こうして、水辺の生態系を造りあげるようにする。
 ③タニシもメダカやタナゴ類など、魚が多く棲める中州やワンドのある水域、水辺の近くには、実のなる樹木を植え、野鳥を呼ぶこと。日照と日陰を考える。
 ④人工の光が、届かないようにすること。
 ⑤結論として、人の手は最小限に、自然は自然にまかせる。食物連鎖の出来る環境が整うように、お手伝いするだけ。
以上

ホタルが生息する環境をつくるために

土曜日班 松井 博三

 一宮平成ホタルの会が発足して12年余り、会員諸兄のご努力により当会も広く世間に認知されるホタルの会となりました。私も会の設立当初事務局の一員として参加しましたが、正直な話ここまで長い間会の活動が衰えることなく継続するとは思ってもいませんでした。
 これも広く会員皆様のご努力の賜物と思っておりますし、自然を愛し純粋にホタルを愛している結果だと感じております。
 さて、表題の「ホタルが生息する環境をつくるために」の生息環境の整備ですが、私にはどうしたら良いのか本当に分かりません。
 ただ、最近は自然の中の動植物等に絶滅危惧種とか絶滅種が増えたと研究者の声もあることから、昔の自然環境・生活環境が動植物等にとって住みよい空間であり、これを取り戻す以外に方法はないのではと思います。しかし、昔の自然環境・生活環境を取り戻すのは容易ではありませんし無理だと思います。そこで、人の手を加えた人工的なホタルの生息空間を作るしかありません。ここで私は各地で行われているホタルの再生、復活状況を調べてみました。
ホタルの生育環境整備のポイントとして

 ①水路の流れを安定させる
 ②タニシが生息する環境を整える
 ③タニシの量に合わせたホタルの飼育数
 ④産卵床となる苔の繁殖
 ⑤ホタルが飛べる空間の確保
 ⑥人工光の影響を小さくする
 ⑦降雨による増水を利用した水路の自然更新、雨水の増水により水路底にたまった汚泥や落ち葉などを洗い流す。

などを行うことによりホタルの生息環境・ホタルの生活空間の確保に非常に有効であるとの報告が載っていました。
 これらの項目すべてが、当会の目指す「ホタルが生息する環境をつくるために」合致するのかは私には判断がつきかねますが、参考にはできると思います。今後、ホタルにとってよりよい生息環境をつくるためにガンバリましょう。

浅野公園活動について

副会長 山本 千夏

 一宮平成ホタルの会の活動目的である「ホタルの舞う姿をこどもたちに」の一環として、平成16年に浅野公園の水路が整備され、初代班長中村さんのもと浅野班の活動が始まりました。
 整備がなされた当初は水辺に植えられた植物も小さく、日々の日照で上陸場所がパサパサに乾くため、毎日班員が交代で水をまきに通ったり、藁を敷き詰めました。
 雨が降れば降ったで周囲の堀から流れ込む水で水没する上陸場所に、何度もハラハラしながら羽化を待ち、草むらにホタルの光を見つけた時には、観察にきていた小学生の家族と感動の声をあげました。
 残念ながらここ数年は、放流2世とみられるホタルの飛翔がみられなくなったり、羽化も500匹放流して20~30匹と少なくなったり、学校の夜間照明や澱みやすい水路など改善の難しい条件もふくめて、なかなか安定したホタルの生息環境を作り出すことがかないません。
 日浦班長を中心に熱心な活動が続けられ大量に溜まった川底の泥の撤去により元気に育つタニシの姿をみることができるようになりました。
 浅野小学校の児童の手によるヘイケボタルの幼虫の放流も8回目となります。最初に放流活動に参加した児童たちも間もなく成人です。
 ホタルの光がこどもたちの心に小さな灯りをともし、身近な環境への関心を高めてくれていることと思います。
 今後は、幼虫の放流だけにとどまらず、里親班のノウハウを使って小学生が飼育にもかかわることができるようなしくみづくりができることを期待します。


浅野小学校の生徒による幼虫放流

敷ワラ作業

ホタル護岸

日曜日班 渡辺 孝次

 近年話題のゲリラ豪雨。被害の軽減を図るために、国や自治体で河川の堤防や排水路の整備等による対策が進んでいます。仕事柄そういった話題につい注目してしまうのですが、水害を防ぐための河川の改修というと、コンクリート三面張りや川底の掘削が施され、流れが速くなることで小さな生き物が棲むには適さない環境に・・・。
 最近は私たちのようなホタル保護サークルも沢山ありますが、ホタルの棲みやすい川や水路を研究し、設計・施工する企業もあるようです。例えば・・・
 ・カワニナの餌である珪藻類の繁殖やホタル産卵場所に適した苔類の付着を促進するような自然石を使用した河床・護岸の築造
 ・植生が定着しやすくまたホタルの土繭に適した環境の提供するための空隙を持たせた石積みの護岸の設置
・・・などなど。もちろんすべての護岸工事をこんな工法で行うのは不可能ですが、こんな会社が現れるのは、ホタルの棲むことのできる環境を守りたい、作りたいという社会的なニーズがあるからなのでしょう。  日本で最初にホタルの生息に配慮した護岸工事が行われたのは、山口市の一の坂川という川だそうです。ゲンジボタルの発生地として室町時代から有名だった川でしたが、昭和30年代の水質悪化と河川改修によりホタルの棲む環境ではなくなってしまったとのこと。ところが昭和46年におきた台風災害の後の河川改修に、歴史的景観やホタルの生息環境保全を求める地域住民の声に応え、"ホタル護岸"なるものが採用されたそうです。

 ・蛇行や落差を設けることで流速を低減させる。
 ・木杭や玉石などの自然の素材を用いる。
 ・川沿いにサクラ・ヤナギ・サツキなどを植栽し、川面に木陰を作る。
 ・石積の護岸には苔類の付着しやすい素材(萩産の安山岩を採用)を用いる。

その後の地域の人たちの環境保全意識の高さにより、当時進みつつあった下水道の普及も相まって、一の坂川は再びホタルの乱舞する川として蘇ったとのことです。
 さて、私たちの平成ホタル川。アメリカザリガニの駆除やホタルの生息しやすい土壌環境・日照環境の確保などの課題はいろいろありますが、あの小川で沢山のホタルの乱舞するその光を、いつか子供と一緒に見れたらいいなぁと思います。


山口市を流れる一の坂川

公園管理者としてできることから

【指定管理者】一般財団法人公園財団大野極楽寺公園管理事務所辻井 俊博

 大野極楽寺公園・光明寺公園を管理して約2年が過ぎようとしています。国営木曽三川公園138タワーパーク(ツインアーチ138)を中心に東西に細長く伸びた当公園は、利用される方々にとって、どこまでが大野極楽寺公園で、どこまでが光明寺公園なのかといった区分はなく、一体となった公園として、「園内散策」「サイクリング」「野球」など、多くの方々に公園を利用していただいています。特に、いろいろな施設や遊ぶ要素があるため、年間を通じて様々な年齢層の利用が見られる点は、この公園エリアの大きな特徴となっています。
 また、木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)により形成された濃尾平野の中において、これだけの緑を有しているだけでなく、市内で一番標高の高い「市民の森」や6月に行われる「ホタル観賞会」など、自然的にも大変魅力的なエリアとなっています。
 しかし、この辺りを昔から知っている方に聞くと、「昔はこんなにきれいではなかった」と言っていました。平成9年に約4万本の苗木が植樹された市民の森など、これらの魅力的なエリアも、これまでの積み上げがあったからこそ、現在、このエリアを楽しむことができるのだと感じています。ホタルの生育環境づくりも、一宮平成ホタルの会の皆さんによる日々の努力、そして「試行錯誤」を積み重ねてきた成果だと感じています。
 今年、昨年からのホタルの生育を見て、感じた課題や疑問に思ったことに対して、私たちができる方法で大きく以下3点を試みさせてもらいます。
  ・同じホタルを放流して、数年安定して自然発生が見られる「138タワーパークのもくもくパラダイス」を含め、「野鳥園内」「平成ホタル川」において土壌、水質の比較や変化を観察。
  ・数年後の成熟した姿を想像して、土壌乾燥を抑制し、ホタルの飛翔空間を確保するための苗木を植樹。
  ・土壌乾燥を抑制し、ホタルの飛翔空間を確保するため、平成ホタル川の一部に簡易的な人工日陰を設置し、その様子を観察。
 生息環境を調べ、改善を行う中で、何か変化が起こるのか、または新しい解決のための糸口が見つかるのかは不明ですが、試行錯誤する中で、少しでもホタルも生育する環境へとつなげ、将来へ残していきたいと考えています。


土壌調査

水質調査

特別寄稿

ドングリいろいろ

金曜日班 水野 恵次

 ホタル小屋の西にシラカシ、南にコナラ、フェンス沿いには、大粒なドングリのナラガシワ等、野鳥園でいろいろなドングリを見ることができます。野鳥が実を運んできて自生したのでしょうか。生物は、種が生きられる場所を探し、そこで命をつなげていくのですね。
 大変恥ずかしい話ですが、クリの実がドングリの仲間であることをつい最近まで知りませんでした。

1.ドングリとは

 ブナ科の木の実で、日本の野山には22種類ほどあると言われます。(クリは食用であるためドングリに含めないとの説もありますが......)
 これらのドングリを分類すると下の表のとおりです。

2.ドングリの見分け方

1)殻斗(かくと)が屋根瓦ふうのタイプ
コナラ(コナラ属、落葉) ミズナラ(コナラ属、落葉)
ナラカシワ(コナラ属、落葉) ウバメガシ(コナラ属 常緑)
マテバシイ(マテバシイ属 常緑)ほか

2)イガ座布団に乗るタイプ
カシワ(コナラ属、落葉) クヌギ(コナラ属、落葉)
アベマキ(コナラ属、落葉)

3)殻斗(かくと)に輪があるタイプ
アラカシ(コナラ属、常緑) シラカシ(コナラ属、常緑)
イチイカシ(コナラ属、常緑)ほか

4)殻斗(かくと)が割れるタイプ
ツブラシイ(シイ属、常緑) スダジイ(シイ属、常緑)
ブナ(ブナ属、落葉) クリ(クリ属、落葉)

今秋は公園内外のドングリの葉と実を拾い集め、同定してみたいと思っています。
参考文献:「ドングリと松ぼっくり」(山と渓谷社)ほか

会報誌の編集に携わって

事務局 後鳥 晴信

 今回、会報誌の編集に携わり、編集委員の皆様と接する機会があり、普段の活動の様子とは違う一面を見ることができて大変勉強になりました。
 一般的に会報誌というと、年度の行動を単純に振り返る記録的な内容が多いと思いますが、こちらの会報誌は、特集という枠を設け、その中でテーマを決め、普段発表することがない各々の思いをまとめることにより、様々な意見や考え方を会員に伝え、今後の活動に生かすようにしており、すばらしいと思いました。
 一宮平成ホタルの会は、平成11年度から活動を開始しており、来年1月には満13年を向かえようとしています。このような中、特集のテーマは、ホタルの数をただ単純に増やしていくということではなく、会の活動に対して何を求めるのかという内容や、5年後の会についてなど、これからの方向性を探るようなテーマにしたいとの意見がありました。これまでの活動をとおして改めて、同じテーマでも、発足当時とは意見が変わっており、皆さんが現在どのように考えているのかを知りたいということから、これからにつなぐためのステップとして今年度のテーマになりました。皆さんが会のことを愛し、これからのことを考えて意見交換をしている姿を見て、意義のある時間をすごしていると思いました。
 話しは変わりますが、私は5年前に公園緑地課に異動になり、当初、整備グループで設計監督業務をしており、その当時、整備グループがホタルの会の事務局をしていた関係もあり、年度始めの懇親会に参加したのがはじめての皆様との接点だったと思います。それからリバーサイドフェスティバルの竹細工の販売やホタル観賞の夕べなどのイベントで皆様の活動に携わりながら、管理グループへ行き、昨年度から緑化グループとなり、事務局として、また各種イベントで大変お世話になっており、この場を借りてお礼申し上げます。
 近年、行政と市民がお互いの不足を補いあい、協力して課題を解決する協働という概念がまちづくりの取組みに不可欠なものになっております。協働により、自立型地域社会の構築や公共サービスの質の向上などが期待されています。愛知県の公園緑地課では、昨年度の4月より、協働グループという新しいグループを発足させ、愛・地球博記念公園を中心にNPO、ボランティア団体、企業、地元自治体などの多様な主体者との協働の取組みをしており、他公園でも展開しようとしています。
 一宮市においても、会の皆様の活動は、公園緑地行政のなかで無限の可能性をひめた協働のモデルであり、「ホタルが生育する環境をつくるために」を実現するには、行政のみで成し遂げても意味がなく、皆様との協働によりつくることにで、愛着がわき、本当の意味で地域に密着した持続可能な環境づくりになるため大変重要であると思います。これからも、ホタルの生育活動を通して、公園緑地行政の協働活動を牽引していただけるとありがたいと思います。
 今後の事務においても、引き続きご協力やご指導をいただくことになると思いますが、皆様のご要望にも少しでもこたえたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

阿久比のホタルの活動に学ぶ

研修会報告 日時:9/30 研修先:「阿久比町ふれあいの森」と「坂部さんのホタル観察場」

顧問 前橋 利典

 本年度の研修会は、9月30日に「阿久比のホタル」を訪問しました。
 「阿久比のホタル」といえば、私がホタルの飼育をしようと心に決めたとき、いろいろな施設を見学に行ったりして資料を取り寄せ研究したことのある地域の一つでした。それはたしか、阿久比東部小学校の資料であったことを思い出します。
 あれから20年近くが経とうとしています。「阿久比のホタル」と聞くと何か懐かしい気持ちとワクワク感を持ちながら訪問しました。
 昭和58年度から自然環境を保護推進するため、「ホタル飛びかう住みよい環境づくり」を目指し、現在に至るまでに活動され、今後もヘイケボタルを通して、自然と人間の共存の在り方を求め、豊かな自然に囲まれたゆとりのあるまちづくりに繋がる活動を継続されるようです。このような「阿久比のホタル」の多くの学びの中から二つを挙げてみます。
学び①
 自然に飛翔するホタルの保護活動を前面に、長い年月の多種にわたる研究や活動の成果の資料作りがなされています。
 ・環境保護、ホタル保護活動への働きかけを地域への協力依頼、PR活動、協力機関との連携や、小中学校への飼育活動を依頼し、ホタルへの興味関を深めさせる活動などそれぞれの活動を具体的にわかりやすく記載してあります。
 ・水質や生物の調査と結果、飛翔しない原因は何か、そのようなことを地域ごとに調査し具体的に且つ詳細に記録や資料として残してあります。このような生きた資料をもとに今後の活動がしやすいものと思われます。


ふれあいの森 養殖室
学び②
 ホタルの幼虫を飼育し、資料や上陸セットなどを展示してある施設名を「観察室」。幼虫を放流し、成虫となったホタルが飛び交いながらオスとメスが交尾後、メスボタルが産卵する。やがて孵化した幼虫を育てようと工夫した施設名を「養殖場」(個人的には飼育場の方が)という名称が親しみやすい印象を強く持ちました。

ふれあいの森 観察ケージ
 この地域には水不足のため、飼育で苦労されているようです。「観察室」の幼虫の飼育では水道水をエアーで浄化して使用されています。「養殖場」は人工的に作られた川には工夫がなされています。
・溜まり水が出来、澱むようにする石(コンクリート)の並べ方を工夫。
・幼虫が上陸しやすいように水際と土手の間の石(コンクリート)には滑らないような工夫。
・土手には十分な草木が自然と育つような工夫。
・メスが産卵し易いように水際には乾かないようにし自然のコケが育ちやすいような工夫。

坂部さんの観察場
 この施設は、様子からしてかなりの年数を経ていると思われます。気温が高くなるのでその対策を考慮中とのことでした。
 しかし、幼虫 約4万匹を飼育されているのには驚きました。「観察室」では飼育と資料はまだこれから整備されると思います。
 また独りでホタル活動をされている方の凄さには驚きと同時にその情熱には感動しました。私たちのこれからの活動意欲を持たせる「大きな力」を得ることが出来たように思います。独りでの活動のため、まだ整備不足であり飼育が最低限度の状況を取らざるを得ないところがあるようですが、2棟の飼育小屋、7つの川と3つ池が作ってあります。

坂部さんの観察場
 今後、整備活動を継続されますが応援したいと思います。
 今回の研修においては、今後の「一宮平成ホタルの会」の取り組み方として調査したことやこれまでの飛翔等の記録の仕方や資料としてのまとめ方。また、多種にわたる調査をすることの必要性などを強く感じさせました。特にホタルの会にとって「観察室」・「養殖場(飼育場)」の在り方、活動の仕方や整備の仕方を示唆するような何かを得ることが出来ました。
 そのようなことが少し見えてきたような有意義な研修会であったように思います。

ホタルの研修に参加させていただいて

親子班 伊達 拓

 今回、ホタル研修に参加させていただきまして、ありがとうございました。
 当日は台風17号が接近しており、どうなるかと思っていましたが、「一宮平成ホタルの会」の皆様の熱心さがそうさせたのか、午前中は小雨には見舞われましたが、大した天気の崩れもなく、研修を行なうことができました。私たち家族はほとんど遠足気分で参加しましたが、皆さんの真剣にホタルについて意見交換する姿を見て恐縮するばかりでした。
 しかし、私たちもわからないなりに、ホタルの飼育のむずかしさやホタルをよみがえらせる努力の大変さがわかりました。
 阿久比町のホタルは、大野極楽寺公園のホタルとは違い、田んぼに生息していること。ふれあいの森内にあるホタル養殖所ではボランティア2名で頑張っていらっしゃること。個人の方が10万匹の幼虫を飼育されていること。ホタルの飼育が奥深いことを知ることができました。
 そして子供たちもカエルやメダカ、イナゴにカマキリといろいろな生き物と出くわし大興奮でした。大変貴重な体験やお話が聞ける大変よい機会でした。
 本当に参加させていただきましてありがとうございました。
 次回もぜひ参加させていただき、家族でホタルについて理解を深めていければと思います。


悪さをたくらむわが子


トピックス

アオサギが縁で入会された「永井 進さん」

 家内と二人で野鳥園の南側をウォーキングしていた時、突然、大きな鳥が飛び出てきました。喉に釣針が刺さり、釣り糸がからんで動けず、弱っていました。二人ではどうする事もできず困っていたとき、浜元さんと笠井さんを見かけ、男三人で助けることができました。
 それがご縁で、一宮平成ホタルの会を知り、仲間に入れて頂きました永井です。これからよろしくお願いします。

今年の生息状況 2012年ホタル生息調査表

今年の活動 2012年の主な活動

*2012.3月25日 総会、懇親会
桜が咲く中で恒例の行事です。バーベキューは特に盛り上がります。

*2012.3月31日 「平成ホタル川」などに幼虫の放流
今年は幼虫約13,600匹を親子班も参加し放流しました。

*2012.4月28日 親子班による夜の幼虫観察会
幼虫の光る様子を観察しました。

*2012.5月3日-5日 リバーサイドフェスティバル
野鳥園の竹を使った竹細工教室  一宮平成ホタルの会の匠の皆さんが製作した工芸品の竹細工を販売しました。

*2012.6月8日,9日,15日,16日 「ホタル観賞の夕べ」開催
平成ホタル川やホタル小屋などで観賞してもらいました。雨天もありましたが4日間で約850名が参加しました。

*2012.6月9日-7月8日の土日 「ホタル138 地上100mでホタルを見る夕べ」
地上100mでホタルを観賞してもらいました。延べ1,000名程度の来場者があり、会員が交代で案内しました。

*2012.6月24日 タケノコ堀り
タケノコ堀りを親子班で体験しました。

*2012.9月23日 自然観察会
野鳥の池のいろいろな生き物を親子班で観察しました。

*2012.9月30日 阿久比町ふれあいの森および近隣のホタル観察場所を視察
阿久比町ふれあいの森のホタル養殖場と近隣でホタルを飼育されている坂部氏の観察場所を視察しました。

*2012.10月20日,21日 「福祉とボランティア活動展」に参加
一宮スポーツ文化センターでパネル展示をして活動を紹介しました。

*2012.10月21日 「川と海のクリーン大作戦」に参加
138タワーパーク下流の木曽川河川敷の清掃作業をしました。

*2012.10月27日,28日 「いちのみや秋の緑化フェア」に参加
竹細工教室と工芸品の竹細工を販売しました。

*2012.11月10日 「大江川クリーン作戦」に参加
毎年参加し、大江川をきれいにしています。

編集後記

 今年、iPS細胞という夢のような発見が、ノーベル生理学・医学賞を受賞しました。発見者である山中教授は、研究を振り返り、「暗闇の中で飛んでくるボールに、バットを振っているようなものだった」といいます。
 一度壊れた自然環境は、iPS細胞のようにもとに戻ることは不可能かもしれません。ただし、いつ成果が出るかわからない実験を粘り強く継続する姿は、われわれ一宮平成ホタルの会の活動にも勇気を与えてくれたのではないでしょうか。これまでの13年にわたる活動は、試行錯誤の連続で、これから先も何年続ければ、成果が表れるか全くわかりません。
 しかし、今回の特集記事での会員の皆さんの熱い思いに触れ、いつかは必ず「ホタルが生息する環境」が実現するものと私は信じたいと思います。

広報班班長 山田 芳久

ホタルの放流数の記録

平成12(2000)年春 400匹を入手、330匹が羽化し、二世代目の幼虫約6,000匹を確保
平成13(2001)年春 約 6,000匹
平成14(2002)年春 約34,600匹 蚊帳の中が成虫でいっぱいでした。
平成15(2003)年春 約37,500匹
平成16(2004)年春 約20,000匹 幼虫は発育不良で成虫が激減した。
平成17(2005)年春 約10,000匹
平成18(2006)年春 約16,800匹 やっと回復するのかと期待でいっぱい。
平成19(2007)年春 約20,000匹
平成20(2008)年春 約21,000匹
平成21(2009)年春 約34,000匹
平成22(2010)年春 約12,000匹を平成ホタル川に、約6,000匹を小屋の上陸セットに放流
平成23(2011)年春 約10,000匹    〃   、約6,000匹を    〃
平成24(2012)年春 約 3,800匹    〃   、約6,000匹を    〃
 

約 3,800匹を野鳥園内に放流
会報編集委員
  • 伊藤 勝英
  • 佐藤 靖郎
  • 山本 千夏
  • 加藤 重明
  • 丸井 邦春
  • 手嶋 雅春
  • 水野 国昭
  • 伊貝 久
  • 山田 芳久
一宮平成ホタルの会
会長 日置 須務

事務局 一宮市役所公園緑地課
TEL (0586)-73-9111

発行人 一宮平成ホタルの会
発行日 平成20年10月1日