一宮平成ホタルの会

平成16年 会報第6号

一宮平成ホタルの会の皆さんへ

顧問 前橋 利典

今年は思わぬ外敵の出現や河や池の整備、小屋の上陸セットの取りかかりの出遅れなどの原因から多くの飛翔が見られなかったのは残念です。
しかしながら念願であった外の川でゲンジが飛んだことや新たに設置した浅野公園でもヘイケが飛んだことは大きな喜びです。また、平成ホタルの会が関係したところでも着々とその成果が現れてきているようです。
さて、平成ホタルの会も今年の反省を謙虚に受け止め原因を、原因を深く追求し、粘り強く活動することが大切です。池や川も3年目を迎え、徐々に独自の環境が出来つつあります。
これからも様子をながら少しずつ整えていくことが必要です。また、現在、育てている幼虫を大事に育てることや私を含め、個人的に飼育している幼虫を持ち寄り里親制度などで大きくて育て、来年からはこれまで以上の飛翔を期待したいと思います。

夢は年と共に変わっていきます。少年時代や青年時代にはそれぞれの夢がありました。大人になってもそれぞれの人に夢があります。一宮平成ホタルの会の夢はホタルの乱舞です。市民の期待もあり、子ども部会と共に活動しています。大人は子どもの前では夢は実現して見せなくてはなりません。
これからも共に声をかけ合いがんばりましょう。

!!ホタルに夢、トンボに感動!!

一宮平成ホタルの会 日置 須務

甲申年は何か異変がきると聞いておりますり、この夏は炎暑、酷暑、猛暑に代される暑い毎日が続きましたが会員の皆様、毎日暑い中での作業活動御労様です。感謝々々
異常気候に依り我々の会にも予期もしない事態が起きてしまいました。それはアメリカザリガニの異常繁殖です。春先にホタル池、ホタル川に放流した幼虫が食べられてしまい、ホタルの飛び交う時期に何時もの時と違って、ホタルの飛び交う数が少なく、期待していたあの幻想的な情景を再び見ることが出来なく残念でした。それから一時期メダカの数も減少したこと、又ヤゴの抜け殻を殆どることが出来ませんでした。
そうそう、ヤゴで思い出しました。昨年の春先、野鳥園で一匹のヤゴを取ってきて我が家で育てました。餌は釣り具屋で赤虫を買って来て与えていました。最初ヤゴはグリーン色、体長二〜三センチ時が過ぎる内、体長の変化と供に茶色に変化し、八月に入ると餌の食いも鈍り、暫くすると枝木にとまり、水に顔を出したり、尻を水面に出して呼吸をする動作を繰り返し、枝木の最上まで登り羽化の態勢に入り、8月23日午後9時30分から羽化が始まり、午前1時50分羽化完了。羽根を拡げた瞬間「ヤッター」と思わず叫びました。9月19日猫の額ほどの庭に水を打って居ると、銀ヤンマが近くを行ったり来たりと、飛んでいました。そして一ヶ月後9月23日又植木に水を打っていたら、銀ヤンマが近くに飛んできた。そうだ9月19日そして今日23日同じことが二度同じ場所、同じ場面(水打ちしている時)に出会ったことは偶然ではなく、お礼とう意味で我が家の庭先へ再び飛んで来たのだと思いました。こんな信じられないような事態、本当にあるのだろうか。でも本当の事態である。一瞬自分を疑った訳です。
最後に私「一宮平成ホタルの会」の目的である「自然の不思議」を私自信本当に実感した次第です。

目次

  1. ホタルの会員のみなさんへ 顧問 前橋 利典
  2. !!ホタルに夢、トンボに感動!! 会長 日置 須務
  3. 50年ぶりに出合った喋トンボ 森永 重代記(土曜偶数班)
  4. タ闇に光るホタルは環境の結晶 長谷川 忠治(木曜班)
  5. ホタル池 若山 暢子(火曜班)
  6. きれいな水に思う 松井 博三(土曜奇数班)
  7. 蛍さんごめんなさい 白山 幸子(金曜班)
  8. ホタルの会に入って 中川 泰孝(子供部会)
  9. 「一宮平成ホタルの会」について 加藤 夏菜(子供部会)
  10. 「浅野公園で舞うホタル」 中村 悟(浅野公園班)
  11. 青木川の河畔にホタル舞う 京極 芳之(青木川ホタル育て隊)
  12. 稲西小のホタル 岩井 秀行(各務原市立稲羽西小学校)
  13. ホタルとともに 太田 崇(一宮)市立浅井北小学校
  14. 丹羽ホタルの会 中村 薫(丹羽ホタルの会)
  15. ここでも活躍、私達の仲間
  16. 活動報告、お知らせ
  17. 編集後記

【会員寄稿】

50年ぶりに出会った蝶トンボ

第2,第4土曜班 森永 重代記

生まれ育った筑後平野は、クリークが縦横に広がり、かつては、家々の庭先まで延び、色んな種類のトンボが飛び交っていました。
その中で、蝶(ちょう)トンボや狸狸(しようじよう)トンボ、塩辛(しおから)トンボは、庭先の畑を捕食の場とし、茄子や胡瓜の竹のてっぺんに停まり、身近な存在でした。
農業の機械化が進み、クリークが埋め立てられ、蝶トンボの姿がまっ先に消え、帰省した折に実家の周りを捜し歩いても全く見ることができなくなっていました。
それが、ホタル飼育の当番に来て、野鳥園の池の上をひらひら飛んでいるのを見た時、言い表せない喜びでいっぱいになりました。蝶トンボ独特の習性である、緩やかに群れを成して飛んでは互いにぶっつかり合いながら空高く舞い上がる光景を50年ぶりに懐かしく見ることができました。
ここに寄せた写真は、執筆下命後の限られた時間内での取材撮影のため、蝶トンボは川島環境公園トンボの国の池縁で、狸狸トンボはその池近くの茄子畑で、塩辛トンボのみ野鳥圏の池の周辺で撮影しました。


蝶トンボ

猩猩トンボ(雄)

塩辛トンボ(雄)

塩辛トンボ(雌)

タ聞に光るホタルは環境の結晶

木曜班 長谷川忠治

今年の夏は、記録的な暑さと地域的集中豪雨、台風の異常発生等々のせいか、ホタルの羽化が少なく、会員の方々も落胆したのではないでしょうか。
ちなみにホタル小屋の7月の平均水温について、過去3か月を比較してみると、14年は25. 2℃、15年は23. 9℃、16年は28. 2℃であった。冷夏と言われた昨年と比べると今年の方が4.3℃ 高かった。
これがホタルの羽化が少なかったことと、直接関係があるかどうか判らないが、水温が高かったことは事実である。
また、ホタルの羽化の時期も地球温暖化の影響で、年々早くなっているといわれています。 先日、日本ホタルの会の会長の矢島稔氏の『保護につながるホタル育成』という記事を読んだ。

ゲンジボタルを飼い初めて3年目からえさになるカワニナが定着し、毎年200~300匹のホタルが飛ぶようになったが、問題は発生した。ドブネズミが進入し、ヒルも発生した。ヘピトンボの幼虫もカワニナを食べた。
30年たった今も、ホタルの飼育技術が確立したとはいえない。逆にいえば、それだけ自然の仕組み、生態系は複雑で微妙なバランスの上に成り立っている。
飼育を通じて、ホタルの生態系を考えなければ保護にはつながらない。
室内の水槽で育てた幼虫を放し、成虫を飛ばすだけで、「ホタル復活」と喜ぶのはおかしい。幼虫を魚と同じように飼えば、天敵はいないから死亡率も少ないし、春に川に放せばホタルは飛ぶ。しかし、それでは、生態系や環境に思いをはせることはない。
タ聞に光るホタルは環境の結品なのだ。

当会の会則第3条(目的)に「ホタル飼育をとおしてホタルが生息できる環境、自然がどうあるべきかを考え・・・・・・」とある。矢島氏の言っていることと合致している。 今年ホタルの羽化が少なかったのは、異常発生のザリガニに幼虫が食べられたのも原因と言われており、このザリガニ駆除に暑い日中に、作業をしていただいた会員の方には、頭が下がる思いでいっぱいです。

ホタルだけを生かそうと思えば、えさも適当に与えられ・風雨に曝されない・天敵のいない環境の良い室内飼育すればよいが、自然の中でホタルを乱舞させようと思えば、今の何倍かの幼虫を育でなければならないのではないだろうか。今から50数年前の私の子供の頃、小川のほとりで見たホタルの乱舞は、自然の摂理に打ち勝ったホタルだった。我々も、ザリガニにも負けず、トンボのヤゴやめだかなどと共存できる環境づくりを、根気よくやっていきたいものである

ホタル池

火曜班 若山暢子

野鳥園の中にある、ここ「ホタル池」は、ヨシ、ガマ、ハスなどが繁り、春にはハスの花が咲き、秋にはガマの穂がはじけたときは虫の卵かとピックリしました。イナパの白ウサギはこの穂のワタに、包まれたのかと昔の歌の意味が理解できました。春、ショウジョウトンボがとびかうのを見て季節はずれの赤トンボかと思ったり、堂々ととぶオニヤンマ、小さなキイトトンボ、シオカラトンボ、オハグロトンボなど・・・、また池の中には、近頃は少なくなったメダカもここではたくさん殖えてきました。
今年の春、急にメダカが少なくなったのです、いつの間にかにザリガニがふえてメダカは夜ねているうちに夜行性のザリガニに食べられたと思われます。ジャンボタニシの真っ赤な卵の除去に加えて今年からはザリガニの捕獲、ザリガニ釣り作戦が始まりました。 池の中のホタル島で放流した幼虫が成虫になり、あちこちの草の中で光り、空中をスーッと光りとぶのを見たときのよろこび、ホタル小屋の中で夜景のように光かがやく幼虫、満天の星のようにかがやくカヤの中のホタルとはまたちがう自然の中のホタルです。ホタルの舞う季節も終わり、また次の年に向けて小さなホタルの幼虫を飼育しながら「平成ホタルの会」にみなさま、子供たちとのふれあいを大切に、今後も新しい発見と知識を深め、たのしくお手伝いしたいと思う今日この頃です。

2004年8月20日深夜オリンピックを見ながら 8月21日は例会です。

きれいな水に思う

奇数・土曜日班 松井 博三

ホタルが生息するには、きれいな「水Jが必要であります。
私たちが健康で安心して生きていくためにも、きれいな「水」が必要であります。
このため自然環境を破壊する行為は厳に法律で禁じられています。
一般廃棄物、産業廃棄物などの不法投棄による地下水汚染、中小河川・小川へのゴミなどの投げ捨てによる生活環境の破壊、家庭汚水の側溝などへの垂れ流しによる異臭など、快適な生活環境・生物に優しい自然環境を守るためには、皆さんがお互いに少しずつ気をつけていただければ可能なことです。
こうのように生活に不可欠なきれいな「水」を守るために、下水道法ではその目的を"下水道の整備を図り、都市の健全な発達及び公衆衛生の向上に寄与し、あわせて公共用水域の水質の保全に資することを目的とする"と謳っています。
このことから各市・町では下水道の整備に力を入れており、家庭や工場から出された汚水は、下水処理場に集められきれいに水処理するとともに、水質検査を行いその後河川に放流されております。
また、残った汚泥は焼却処分をしております。
私も今年の4月から上・下水道施設を保守・管理する部署に配属され、おいしい飲み水の確保とともに、排出される汚水の円滑な処理に携わることになり、住事の中で「水」との関係が大きくなりました。
皆さんホタルの生息、、そのほかの生物が生息していくにもきれいな水を守る事が大事です。
どうかご理解の上ご協力を!

蛍さんごめんなさい

金曜班 白川幸子

蛍と言えば私が幼いころに疎開(岐阜県中津川)していたころのことです。
母に浴衣を着せてもらって、ほたるを捕まえにいき5~6匹捕まえてきて、家に連れ帰りさっそくカヤの中に放して一晩過ごし、朝死んでいることに気づき、本当に可哀相な事をしたと蛍に謝るばかりです。後で母に「蛍は一生を終えるのが短いのよ。」と聞き、蛍さんごめんなさいと土に返してあげました。
平成ホタルの会発足以来、ずっとお世話をして参りました金曜日当番の方たちと、幼虫仕分けをしつつ、「あっ、これ大きいよ、げんじ、へいけ?」と言いながら楽しくやっています。昨年は天候不順で幼虫が少ないと聞きました心配です。今年も飛び交う蛍を見るのが楽しみに、お世話させていただきます。
金曜日班の皆さんこれからもよろしく。

【子供部会寄稿】

ホタルの会に入って

浅井中小学校 六年 中川泰孝

ぼくは、ホタルの会に入っていろいろな事ができて楽しかった。竹の子とり、竹とんぼ作り、そしてメダカをつかまえて家に持って帰ることができて楽しかった。
一番楽しかったのは、昨年のホタル観賞会の時、たくさんのホタルが飛んでいた事です。
ホタルの幼虫を初めて見た時、本当にホタルになるのかなと思った。幼虫の時は、タニシを食べる事にピックリした。成虫になってからは、つゆしか飲まない。2週間しか生きられない。
ホタルが、手にくっついてきた時、っかまえて家に持って帰りたかったけどやめました。ホタルは、自然の中でしか生きられない。木や竹がいっぱいある所や水がきれいで、草が生えていて空気がきれいな所でしか生きる事ができないと思ったからです。
今年は、ホタルが少なかったです。またホタルがたくさん見られるようになって欲しいです。

「一宮平成ホタルの会」について

萩原小学校六年加藤夏莱

私が始め、ホタルの会に入った理由は、お父さんが「ホタルの会に入ってみるか?」と言われてなんとなく入ったホタルの会。でも今はホタルの会に入ってよかったと思います。
なぜかというと、ホタルの生態もいろいろわかりました。それにホタルの会のお友達もたくさん出来ました。あと、ホタルの会に入っている大人はみなさん、とてもやさしく、ザリガニがぜんぜんつれなかったときにも、わざわざザリガニのつれそうなところに、エサを何度も入れてくれました。だから、私はホタルの会に入って本当によかったと思います。今年は六年生。最後のホタルの会。気合いいっぱいでホタルの会、がんばりたいと思います。

【ホタルが広げる地域環境づくりの輪】

一宮平成ホタルの会の皆さんが育ててきたホタルが、地域の自然を大切にと活動される方々、環境保全の大切さを学ぶ子供たちの手によって大切に育てられています。ホタルの飼育を通してホタルが生息できる環境に作りに尽力される皆さんの熱い活動報告です。

◎一宮平成ホタルの会浅野公園班
「浅野公園で舞うホタル」

一宮平成ホタルの会浅野公園班 班長 中村 悟

少年時代の私は、浅野公園で毎日友人と遊んでおりました。今は禁止されておりますが、藤棚のある前の池で釣りを楽しんだころを懐かしく思い出されます。そして、思い出のある浅野公園でホタルを飛ばすことができたらいいなと、心の中に夢を抱いておりました。その夢が今年の夏、浅野公園の堀の中につくられた川で、ホタルの舞う姿を見ることができました。浅野公園班は、リーダー;中村悟、サブリーダー;山本千夏さん、メンバー;真下浩介さん、森島昌子さん、小林清子さん、伊藤真志さんの6人で、ホタルの舞う環境作りとホタルの観察を行ってきました。メンバーはホタルの幼虫を放流する前に、環境整備のため川のまわり一面に水苔を張りました。ホタルの幼虫は、浅野小学校の6年生82人の生徒たちにより、5月14日に500匹を川の中に放流されました。幼虫が上陸しはじめると、川のまわりが日差しで乾いてしまうため、メンバーは担当する曜日を決め、柄杓で毎日交代で水まきを行いました。とても大変な作業でありました。6月17日にホタルの舞う姿を見たという人の話を初めて聞き、22日頃からは毎日ホタルの舞う姿を観察することができました。毎日、お孫さんと見に来ていたおじいちゃんや、丹陽町から観察に来ていた中学生もいました。ホタルを捕まえようとする幼児、「生まれて初めてホタルを見ました。Jと感動するお母さん、「何年ぶりかにホタルを見ました。Jと話す年輩のご婦人など、大人から子供達までホタルを見に来た人皆さんに感動していただけました。来年の夏も今年以上にホタルが舞うことを楽しみにしています。


【平成16年4月】

【平成16年5月 浅野公園に幼虫500匹を放流】

◎青木川ホタル育て隊
青木川の河畔にホタル舞う

「青木川ホタル育て隊」会長 京極 芳之

5月28日青木川河畔の手作りした池に、一匹のホタルを初めて確認し、それから7月末日までは、毎日数匹が舞う姿を見ることができ、会員とその家族も感激し、喜んでいます。
「一宮平成ホタルの会」のご好意でお輿入れした幼虫を4月29日池や飼育小屋に放流し、飼育小屋の中では5月24日から飛び始めていましたが、昔のことを知っている世代には、青木川の河畔でホタルを見るのは、何とも言えない感動でした。私達は、ホタルを飼育するに当たり、次のことを決めました。

1.ホタルを増殖する。そして町内の皆さんに自由に観賞してもらう。さらに青木川の上/下流域に生息、観賞出来る場所を拡大する。
2.飼育、放流場所は業者や機械任せにしない。あくまでも手作りにこだわる。
自由な観賞と生息場所の拡大は、次の目標ですが、手作りは会員の知恵と努力で見事実現しました。

池も川も全て手で掘り、土手も苦労しながら石を積み、水の流れを作りました。一番の難関は井戸でした。昔の道具を倉庫の奥から借受け、動力なしで3ヶ月の問、土日曜に交代でヨイショヨイショとロープを引き、鉄管を4.5m打ち込み、手押しポンプで砂抜きをして、幼虫の放流にギリギリ間に合わせることができました。
ところが、ホタルが一番盛んに飛んでいる頃、井戸の水が止まり、井戸の周りが大きく陥没してしまいました。せっかくお輿入れしてくれた貴重な幼虫を、死なせてはいけないとの思いで、動力は使いましたが、1ヶ月間毎日交代で、掘り直しのロープを引き8.5m打ち込みました。そして、8月初めにやっと井戸水が使えるようになり、そのおかげもあってか、チラチラではありますが、お盆までホタルは飛んでくれました。
「一宮平成ホタルの会」の皆さんが経験された色々な知恵を青木川で活かしながら、飼育に取組んでいます。
その成果として、今は5,000匹の幼虫が生まれ育ってくれることを願っています。来年はもっともとたくさんのホタルが舞うことを会員一同夢見ています。

「一宮平成ホタルの会」の皆さん、幼虫をありがとうございました。く敬礼〉

◎一宮市立浅井北小学校
ホタルとともに

一宮市浅井北小学校 教諭 太田 崇

「ホタルの舞う姿を見てみたい!」

これが浅井北小学校にホタル池ができた二年前の素直な気持ちです。
昨年度、5年生の担任をさせていただき、一年間ホタルと向き合ってきました。当時の6年生が、「一宮平成ホタルの会Jからいただいたホタルを大切に育て、4月には数百匹のホタルを放流しました。その時、一年後に千匹のホタルの放流をしようという目標ができました。成虫を産卵セットに入れ、生まれたホタルの幼虫は約二千匹。児童らとともに大切に育てました。
秋になると、一センチメートルほどに大きく育った幼虫がなぜか次々に死んでいきました。今も原因はわかっていません。ホタルは意外に弱い生き物だと感じさせられました。
秋も終わるころ、ホタルのエサになるタニシやカワニナがいなくなりました。ホタル池のタニシを採ってその場をしのいでいましたが、ホタル池のタニシもなかなか見つからなくなりました。浅井北小学校の周辺には、ホタルの幼虫を食べてしまうジャンボタニシがほとんどだそうで、遠くにタニシやカワニナを採りに行きました。自分が小さいころは、タニシの他にもオタマジャクシやゲンゴロウなどがいたるところで見られました。児童の調べによると、浅井北小学校の周辺でも数十年前にはホタルがたくさん見られたそうです。ホタルがいなくなった原因は、環境が大きく変わったからだと容易に想像できます。いろいろな生き物にとって、環境は確実に悪化したといえるでしょう。
冬を越せたホタルは千匹もいませんでした。それでもホタル放流会には七百匹ほどのホタルをホタル池に放流できました。ホタル鑑賞会ではたくさんのホタルがあちらこちらで美しく光り、時折舞い上がっては風のように漂っていました。短い命の聞に懸命に光るその姿は、ただ美しいだけでなく、何かを訴えているようでした。

本年度も5年生の担任となり、ホタルとのつき合いも二年目となりました。昨年度、教師が手を出しすぎた気がします。本年度は思い切って児童に任せてみようと考えています。自分たちで育てたホタルは、よりいっそう愛着が増すとともに、いろいろなことを教えてくれると思います。来年の春にたくさんのホタルが舞う姿を夢見て、児童はがんばってくれると期待をしています。

ホタルと向き合って一年半。ホタルの舞う姿は、浅井北小学校やその周辺の地域をよりよい環境に変えていくシンボルのような気がします。ホタルが自然に育ち、自然の中で光り輝くようになった時、この地域は美しい自然と人聞が共存する最高の環境が整ったと言えるでしょう。そんな日が近い将来、来ることを強く願っています。
ホタルとともに、広がれ!!

◎各務原市立稲羽西小学校
稲西小のホタル

各務原市立稲羽西小学校 四年担任 岩井秀行

昨年、PTA、地域の多くの人々の協力で、ピオトープが完成しました。ここに少しずつですが、三十年前の自然を再現し、いなくなった生き物を復活させています。
三十年前には、この地域にも小川があり、たくさんの魚が泳ぎ、ホタルが舞っていました。日のある内は魚を捕り、日が暮れるとホタルを追った子供の頃が思い出されます。
現在、ピオトープの小川と池には、たくさんお魚が泳ぎ、子ども達や地域の人の憩いの場となっていますが、ここに平家ボタルを復活させ、より魅力的な場にするため、自然のしくみを学ぶため、ホタルの棲める環境整備を進めると共にホタルの飼育をしています。
ピオトープ作りでご指導をいただいているNPO法人トンボと水辺環境研究所代表の川口邦彦さんの紹介で、一宮平成ホタルの会の日置須務さんに来ていただき、平家ボタルの飼育を始めました。「一宮平成ホタルの会」から、二百匹の幼虫をいただき、四年生の子ども達が毎日、世話としています。

羽化させることが出来たのは、わずかに二十数匹で少し残念でしたが、平家ボタルの愛らしい姿と輝きには感動しました。赤ちゃんも無事産まれ、スクスクと成長し、八月上旬で五十匹ほどが十二~十五ミリまで大きくなり喜んでいます。
八月現在、ピオトープには、PTAの人と一緒に採ってきて放流したタニシが定着しました。しかしマユ床となる柔らかい土やアシ・笹などの茂みの整備は、これからです。
ホタルが羽化しない時、産卵が確認できない時、水温が上がって困った時、SOSを発する私どものためにわざわざ学校まで来て、励まし助言してくださった日置さんに心より感謝しています。来年の夏にはまた、ホタルの美しい輝きが見られるようこれからもがんばります。

丹羽ホタルの会 概要
会長 林 文夫
事務局 中村 薫

1会員 一宮丹羽地区在住(丹羽、小原町、西小原町)14名

2発会の主旨 平成13年度町内役員の折に、昔は、公民横の大江川、村境の旧日光川に、源氏ボタルが時期になると乱舞していて、感激していたのを、子ども達に、見せることはできないだろうか、ということで発会しました。

3丹羽ホタル会の特色
会員宅数箇所に分散して飼育しているため、生育環境等の不良が発生しても生育に打撃を受けないシステム

4会の足跡

H14.3.平成ホタルの会飼育場見学 極楽寺野鳥園内
H14.3 発会丹羽地区においてタニシ採集 1430匹
平成ホタルの会 より幼虫を譲り受け7戸にて分散飼育開始
H14.6.8第1回 丹羽ホタルの会鑑賞会 丹羽公民館
ヘイケボタル、ゲンジボタル、カワニナ、タニシ、展示
幼虫のホタル 7戸にて羽化成功
H15.6.21第2回 丹羽ホタルの会鑑賞会 丹羽公民館
ヘイケボタル、ゲンジボタル、カワニナ、タニシ、展示
前年孵化のホタル 5戸にて羽化成功
H16.7.17第3回 丹羽ホタルの会鑑賞会 丹羽公民館
ヘイケボタル、タニシ 展示
前年の幼虫、サナギ、成虫、今年生まれた幼虫を飼育ケースにて展示
前年孵化のホタル 2戸にて羽化成功
H16.7.17現在 前年孵化のホタルの幼虫 約2500匹

【会員トピックス】

ここでも活躍、私達の仲間

〜いつも竹細工のすばらしさに感心〜

〜エ、こんなこともされているのネ〜

☆平成16年度前期(4月~9月)例会活動状況

平成16年度総会3月28日(参加者34名)、懇親会(参加者40名)
4月臨時例会4月11日幼虫選別放流(放流数約13,600匹)
竹炭用の竹の製材(参加者31名)
4月例会4月25日幼虫選別,放流(~4/25までの放流数 約17,000匹)
竹炭用の竹の製材(参加者50名)
5月例会5月23日幼虫選別,放流(~5/23までの放流数約20,000匹)
観察路のロープ張り、子供部会は竹の子掘り(参加40名)
6月例会6月27日川口邦彦氏(ピオトープ管理士)を招いて、野鳥圏の水辺環境に
ついての勉強会・草刈,竹林管理.産卵セットの補修(参加者36名)
7月例会7月25日アメリカザリガニの駆除(参加者21名)
8月例会8月21日幼虫選別(約100匹)
アメリカザリガニの駆除(参加者19名)
子供部会は竹とんぼ教室(参加者12名)
9月例会9月26日幼虫選別(計3,025匹)
アメリカザリガニの駆除(参加者19名)
子供部会は野鳥圏の植物学習会(参加者15名)

☆その他の活動状況

竹炭販売5月2日~5月5日04一宮リバーサイドフェスティパルにて出店(延べ参加者84名)
子供部会5月15日上陸する夜の幼虫観察会(参加者42名保護者含む)
ホタル1385月29日~6月27日の土日1 3 8タワーパーク主催
ホタル観賞の夕べ6月4日~5日
6月18日~19日
(延べ参加者84名)
来園者:各日300名×4日=l,200名
真清田神社ホタル観賞会6月12日 さわやか三二会主催(観察者約 3,000名)
萬葉公園ホタル観察会6月13日萬葉公園顕彰会主催(観察者 約500名)
ホタル観察会6月26日子供部会、賛助会員(参加者60名保護者、賛助会員含む)
ホタル観賞の夕べ反省会7月3日慰労会(参加者35名)

今年のトピック

◇ジャンボタニシは駆除成功
一みなさんの活動が成果となって現れました。

◇アメリカザリガニに駆除はまだまだ続きます。(9月末現産9000匹以上捕獲)
小さな子供がいっぱい、あちらこちらで繁殖中ーあきらめず、しつこくやりましょうー

◇ホタルの幼虫を会員が個別に飼育するホタル里親制度が始まりました。