一宮平成ホタルの会

平成14年 会報第4号

ホタル観賞の夕べ
「ホタル観賞の夕べ」光を体感する親子

「ホタル観賞の夕べ」に参加して

水曜班 岩本 光司

ホタルの飛び交う光に、「ワーとんでる。」「初めて見たわ。」「何十年ぶりかしら。」などなど多くの人々から感動の声が聞かれました。大野極楽寺公園野鳥園でのホタル観賞のつどいは、大成功に終わったといってよいと思います。竹林を切り開き、川と池をつくり、毎週のホタルの世話をつづけてきた私たちにとって、皆さんがこんなにも感動してくれることは、大きな喜びでした。また子供たちの喜びようも大変なものでした。小屋の中のホタルの光もすごかったのですが、子どもたちはむしろ、第2、第3の池でスーッと飛んできて肩や手にとまったホタルに大喜びでした。こんな体験をした子供たちには、きっと命や自然を大切にする心が芽生えていると思います。野鳥園の中の池には、ヨシ、ヒメガマ、サンカクイなどが茂り、春から夏にかけては、キイトトンボ、ショウジョウトンボ、ハラビロトンボ、チョウトンボなどが次々と現れます。池の端には湿地の植物ネジバナも咲いて豊かな自然が息づいています。会員の一人が「ここは、一宮の尾瀬だね。」と思わず口にしたほどです。このような自然を大切に育て、次世代に引きついでいきたいものです。何年か先には、南派川の岸辺をホタルの住める環境にすることや、周囲のたんぼにもホタルの舞えるように、農薬の使い方や用水のあり方を工夫していただくことも大切ではないでしょうか。何とか、命あふれるホタルの里を実現させたいものです。「愛と思いやりのある町」(市民憲章)づくりの一環としても頑張りたいと思っています。また、イベントのためにホタルの命を粗末にすることのないように気をつけたいと思っています。最後になりましたが、公園緑地課の方々のお骨折りには心から感謝しております。

1・3・5土曜班 伊藤勝英

市民の森デッキより、東池のあたりを見ると小さなあかりがちらほらと「あ!」ホタルの声があちらこちらで。いよいよ始まる観賞会参加者とフェンスの外で暗さに目が慣れるまで待っているときも、目の前にはホタルが。池の周りに入ると足元にもおおくの光がある。歩き出すとホタルが服にとまり喜ぶ小さな小さな子供、手のひらに乗せて喜ぶ子、川に沿って西に進むとホタルが道案内するように待っています、中池に近づくと竹やぶの中に空に広がる星座のような光り、来年はこのような光景が川沿いに広がるように飼育を続けたいと思いました。ホタル小屋に入ると、「わーすごい」「生まれて初めて すごい」等いろいろな声。こんなに喜んでいただけるならより多くの市民の皆様に見ていただくよう今後も努力していこうと感じました。

木曜班 長谷川忠治

平成11年10月に一宮市庭球場会議室で、第1回目の会合が開催され、前橋先生からほたるの生態について教えていただいた。その時に集まったメンバーは、あの観賞会の飼育小屋の中の光景を想像したでしょうか。「感動」という言葉は、小屋の中をひと目見たときのために作られた言葉のように思われた。観賞会の参加者は、テラスからホタル川に沿って歩きながら、あちらこちらで光を放つほたるに「はじめて見た」「懐かしい」「どうして、こんなところに」「○○ちゃんにも見せてやりたい」という声が聞こえてくる。子供の手にほたるを乗せてやったら、じっと見ながら「雄も雌もひかるの?」「何を食べているの?」と質問がきた。一夜漬けの勉強で得た知識で答える。ほたる小屋に近づくと小屋の中から「ウァーきれい、ウァーすごい」という歓声が聞こえてきた。大袈裟なと思いながら我がグループも小屋の中へ案内した。夜の飼育に参加してきたが、こんな光景ははじめてだ。函館や神戸の夜景の比ではない。案内役の自分がびっくりしてしまった。参加者には満足して帰っていただいたことと思う。しかし、3日間で900人の方に観賞してもらったが、環境を整備すれば車椅子の方にも見てもらえるのではないか。その後、産卵セットづくりに参加する機会があり、真っ暗な中で卵の光を頼りにする作業等、飼育に対する苦労を再認識しました。と同時に自分の子供の頃の自然の凄さが、懐かしく思われた。人間が農薬の使用や、環境破壊でほたるやトンボ等が消滅の危機にさらされており、この危機を防ぐために「一宮平成ほたるの会」も一翼を担っていることを思うと、参加してよかったと改めて思う今日この頃です。

日曜班 宮崎末子

紅葉、夕暮れ時、
色彩豊かな美しい秋がやって来た
ホタルの飼育も2年半が経ち、様々な思い出が走馬燈のように蘇って来ます。
ここ野鳥園は自然が溢れ、四季折々にいろいろな出会いも・・・あり、
自然から生命の尊さや、生き方を学ぶことが出来ました。
泥の中で咲く「蓮の花」 そらにそびえ立つ竹林
命あるものへの慈しみや、優しさを教えてもらうこともできました。

今年の夏も「ホタルの観賞会」が、
盛大に開催されました。・・・
朝5時、静かな朝を迎え
太陽はゆっくりと一宮の街を金色に染め、

日中は観賞会の準備の為、野鳥園一帯は、
舞踏会の舞台へと移り変わり、
ホタルたちは1年がかりで作ったドレスに身を包み、
今夜の為のダンスのリハーサルが行われていた。
本番夜8時、スタートの合い図と共に緞帳が上り、
オーケストラの演奏が始まった。
真暗な舞台の中をホタルたちの踊りの披露が始まっていく。
ワインを片手に、ジャズ、タンゴ、ワルツと
次から次へと踊りの乱舞を・・・
月が赤、青、緑とホタルたちをライトアップし、
それは美しくも輝く宝石のようでした。
ルビー、サファイア、エメラルドのような輝きを放ち、
ダンスの終わる頃、大空に煌めくたくさんの星が、
この観賞会を祝うかのように一斉に地上に舞い降り、
それは、今までに見たこともない光りの世界へと
引きずられていった。
この観賞会は、誰もが美しく奏でる輝きと
高貴な薫りに酔いしれた
感動的な夜の一時でありました。
今年も、もうすでに10万匹以上の幼虫が産まれ、
来年の観賞会に向けて、会員の皆さんが
今必死になって一匹一匹を大切に育ててます。

友愛を ホタルと共に 幾万と
永遠の美に 育みしかな

ホタルとの出会い

金曜班 森まさ子

私が初めてホタルと出会ったのは、37年前岐阜県武儀郡にある主人の実家の前を流れる津保川の支流での事でした。幻想的な光がまるで夏の夜空に輝く星の様に無数に飛び交う光景は、感動的で忘れられない経験となりました。その後も、主人の実家を訪れるたびホタルを見ておりましたが、数年前より数が減り、とても寂しく残念に思っておりました。
そんな折、ご近所の方から一宮で平成ホタルの会のボランティアにお誘い頂き喜んでお手伝いさせて頂くことにしました。ホタルの会の活動は、ホタルの世話をしながら一生を見ることができ、金曜日にホタル小屋に行くのがとても楽しみになりました。
今後も初めてホタルと出会った時の感動を忘れずに、大切にホタルを育てていきたいと思っております。

ホタル徒然草

第2,4土曜班 森永重代記

「春の小川はさらさら行くよ」の歌詞をふと思い起こした。それは、蛍の幼虫を人工の小川(ほたる川)に放流した後、川の水が流れていないことに気付いた時である。川面には処処に気泡が留まり、石組みで浅くなった堰のところで僅かに水の動きが見られる程度である。
さらさら流れる小川の速度は一体どの程度の速さだろうか。元来、さらさらの言葉は、血液さらさらの宣伝文句をよく耳にするように粘り気がなく、つかえずに進む様であり、流速の表現ではない。しかし、冒頭の歌詞で春の小川に沿って歩く情景が思い浮かぶので、歩く速度より遅ければさらさらの語感にそぐわないし、また、あまり速ければ、その後に続く歌詞のささやきながらの情景にそぐわない。おそらく歩行速度より僅かに速い程度の流れで、その速さは、秒速50cmか100cm程度の速さと推測される。ほたる川でさらさらの流れを感じるのに必要な水量はどれだけだろうか。幅1mで掘割されたほたる川に、実際に流れている水面の幅は、広いところで60cm、狭いところで30cm、平均すれば概ね40cmである。この幅で水面から5mmまでの水が毎秒50cm移動するとすれば、その水量は毎秒1リットルになり、毎分60リットルの水量が必要である。ほたる川は野鳥の水遊び場に作られた池が水源である。その池には、水道用に貯められた貯水槽の余剰水が吸水されており、測定した時、その流量は、毎分約10リットルであった。この水の大方は池に生えている葦や水草に吸収され、あるいは直接水面から蒸発し、あるいは地下水となる。ほたる川に注がれている水量を概算すれば、僅か毎分2リットルである。この流量で生じる上流の流速は毎秒約1.6cmとなり、ご覧のように堰のところでしか流れが見られない。池を通さずに直接ほたる川へ毎分10リットルの水を注いだとしても、その流れは秒速8cmにしかならない。春になればマンマンとして流れ、笹舟競争、魚釣り、夏になれば泳ぎ、晩秋から冬の間は、水かさが減りながらも、さらさらと流れる瀬に群れる赤く色づいたタナゴ捕り、等々を楽しんだ子供のころの小川がいまさらながら懐かしい。

まだまだガンバル「ホタルの飼育」

1・3・5土曜班 佐藤 靖郎

8月31日 土曜日、当番の帰りに伊藤班長の奥さんが「この前の日曜日、川でホタルが20匹位まだ飛んでいましたヨ」と聞き、驚きと嬉しさでいっぱいになりました。
6月、前橋先生に「夏休みになったら東京の孫にホタルをみせたいのですが」と問いかけました。先生の返事は「お盆まで飛ばしましょう。それには幼虫の選別をシッカリやり、大きなヤツから順番に放流しましょう」でした。昨年は私も含め、老人共が目をショボショボさせながら選別しました。今年は小学生も参加してくれ、選別を手伝ってくれました。選別する目では子供たちに負けましたが、老人組は、しつこさで勝負し、足のシビレや腰の痛みに耐えながら一生懸命、選別をやりました。
こんな皆さんのおかげで、7月29日、孫たちに本物のホタルを見せることができました。
もちろん自慢しました。実は、本当に喜んだのは娘(孫の母親)でした。「これが本物のホタルなのか〜、フワフワ飛ぶんだ〜」と感激していました。言い出しぺの谷市長、それを受けて立った公園緑地課の皆さん。前橋先生と日置会長に引っ張られて、そして、ホタルに魅せられ365日一日も欠かさずの飼育。さらにそれだけに止まらず、草刈り、竹切り、土掘り、石運びなど、非日常的な汗を流した熱心な会員の皆さんのおかげでした。
さてさて、次の楽しみはホタルが自己増殖し、自然のままで川や池で乱舞する壮観を見られるようにすることです。皆さんと一緒にまだまだガンバリますヨ。

子供部会活動記録

4月に発足した子供部会は、一宮市在住の小学生が50名(登録員数)で活動しています。

●選別作業はどうですか? 〜直撃インタビュー〜
9月例会、幼虫の選別作業にもくもくと取り組む17名の子供会員さんへの直撃インタビューを試みました。今年の幼虫は成長が早いのか昨年より幾分選別作業がしやすい感もありますが、ヤブ蚊の攻撃をかわしながら、思うに任せないスポイドを使いこなし、分けても分けても減っていかない飼育箱の幼虫の群れにいったいどんな感想を抱いているのでしょう。
なかよく飼育箱を囲む上津さん(6年)たちのグループからは、「いっぱいいて楽しい」「楽しい」「ちょっとむつかしい」、元気な牧くん(5年)のグループは「やりがいがあって楽しい。」「この幼虫がぜんぶ飛ぶと思うとやりがいがある。」、「たくさんいてたのしい。」、「むつかしいけど、成虫になる姿を想像するとやりがいがある。」、「幼虫が大きくなっていてうれしい」からは、心強い言葉がどんどん飛び出してきました。さすがに選別作業後半では、「いっぱいいすぎる。(あとは無言)」、「むつかしい」の声もちらほら・・・ですが。
この日の子供会員が選別した総数は4700匹余、ちまたに広がる、「無気力」、「無感動」とは、無縁の子供部員のみなさんに、これから来夏まで続く幼虫選別作業での活躍が期待されます。
子供部会のみなさん、がんばって選別作業をしてたくさんホタルを飛ばそうね!!

インタビューに協力してくれたみなさん

<インタビューに協力してくれたみなさん>
荒井くん、上津さん(6年)
牧くん、本竹くん、清水くん、水谷さん、小島さん、村田さん、磯部さん、日置さん(5年)
高橋くん、小島くん、日置くん、荒井くん、長谷川くん、福田くん、上津さん(4年)
ご協力ありがとうございました。

インタビューに協力してくれたみなさん

浅井小学校 5年 水谷紀恵

日置会長さん、この間はありがとうございました。ホタル小屋までつれて行ってもらえて、楽しくお話を聞くことができました。最初は少しきんちょうしていたけど、とても親切にいろいろな質問に答えていただいてすごく楽しかったです。私は、ジャンボタニシとタニシのちがいを教えてもらえたことが、一番売れしかったです。今までは、ホタルが光りながら飛ぶところを見て楽しむだっただけど、幼虫の間にたくさんの敵がいると思うと、今度見るときは成虫になれてラッキーなホタルだなぁと思えるかもしれません。日置会長さんに聞いたことを、グループのみんなに報告しました。みんなとても感心して聞いてくれてホッとしました。またわからないことがあったら教えてください。その時はよろしくお願いします。それから、ツインタワーで食べたラーメンおいしかったです。本当にありがとうございました。

平成14年度前期活動

3月10日平成14年度総会
4月臨時例会
(4月7日)
幼虫選別・放流(〜4/7の放流総数15000匹)、通路板敷設
竹炭用の竹の切り出し、春の懇親会(光明寺公園高架下)
4月例会
(4月28日)
子供部会設立、入会記念植樹(計100本)
幼虫選別・放流(〜4/28の放流総数19600匹)、通路板施設
5月例会
(5月26日)
幼虫の選別・放流(〜5/26の放流総数19600匹)、
ホタル川環境整備(草、水ゴケの植付け)、進入防止柵の設置
6月例会
(6月23日)
幼虫の選別・放流(〜6/23の放流総数34600匹)草刈、ジャンボタニシの除去
竹の間引き、子供部会はホタルの生態学習
7月例会
(7月28日)
草刈、卵散水、
子供部会は顕微鏡による幼虫観察、竹とんぼ作り
8月例会
(8月25日)
浮き草の除去(東池)、草刈、飼育ケースの水の入れ替え
9月例会
(9月22日)
幼虫の選別、上陸水槽の水苔除去、飼育水槽の水替え

その他の活動

5月3〜6日リバーサイドフェスティバルにて竹炭の販売(総参加者95名)
5月11日子供部会 夜の幼虫観察会(参加者37名)
6月7〜9日「ホタル観賞の夕べ」開催(参加者 延べ102名)
6月15日子供部会 ホタル観賞会(参加者150名)
6月22日真清田神社ホタル観察会(さわやか三二回主催)
6月23日萬葉公園ホタル観察会(萬葉公園顕彰会主催)
7月12日「ホタル観賞の夕べ」反省会(参加者50名)

視察会開催のお知らせ

◆14年度視察会「明治用水緑道と水利用協議会」・・・・安城市
本年度も研修活動として、市の生涯学習バスを利用して「明治用水緑道と水利用協議会(桜・ほたる同好会)」視察を行います。視察後は、安城デンパークへ向かいます。

  • 日時 平成14年12月14日(土)午前9時00分出発 午後4時解散予定
  • コース 市役所→明治用水緑道と水利用協議会「桜・ほたる同好会」視察→安城デンパーク→市役所
  • 昼食 デンパーク内で各自
  • 参加費 大人480円 小人240円
  • 定員 70名(先着順定員になり次第締め切り)

申込み方法 10月27日(10月例会)までに各曜日班長へ、お申し込みください。

参加者募集のお知らせ

本年も、身近な自然環境改善活動の一環として、下記のとおり河川の清掃活動に参加致します。
奮ってご参加お待ちしております。

◆「大江川クリーン作戦」・・・主催 グランドワーク一宮実行委員会

  • 日時 平成14年11月9日(土)
  • 集合場所 大乗公園 午前8時30分集合(小雨決行)
  • 持ち物 清掃道具・軍手・長靴

申込み方法 10月27日(10月例会)までに各曜日班長へ、お申し込みください。

◆「川と海のクリーン作戦」・・・主催 一宮市

  • 日時 平成14年10月27日(日)午前8時から1時間程度(小雨決行)
  • 集合場所 ツインアーチ138西側(渡橋下流側)駐車場

申込み方法 10月18日までに各曜日班長へ、お申し込みください。

忘年会のお知らせ

日時11月30日(土)18:00〜
場所やっこ(市役所東)
会費男性5000円 女性4000円
申込み方法10月27日(10月例会)までに各曜日班長へ、お申し込みください。

編集後記

当会では、会員の皆様が得られた情報や調べられたことを基にした発案が、前橋先生のアドバイスのもと飼育活動の随所に生かされています。今後とも会員の皆様には、さまざまな分野の情報・ご発案をお寄せいただきますようお願い申し上げます。
ご意見、ご感想など、会員の皆様のご寄稿をお待ちしております。

発行人 一宮平成ホタルの会
発行日 平成14年10月11日